タンパク質・アミノ酸

【頼むから知ってほしい】筋肉だけじゃない!タンパク質が必要な4つの理由

いってつ

こんにちは!元警察官トレーナーのいってつです!

「タンパク質はしっかり取りましょう!」ここ数年で、タンパク質が大事であることは各メディアを通じて世間に広がってきました。それでもタンパク質=筋肉のためという認識が強いのか、トレーナーとしてお客様の食生活を伺っても食事にタンパク質を取り入れられていない方はかなり多く見受けられます。

こりゃてぇへんだ…!

とまぁ、実際は僕自身もそう思っていた時期がありました。おそらくタンパク質の重要性を発信していて、且つネット上で目立っているのが筋トレ系YouTuberの方が多く故にタンパク質=筋肉のイメージが定着してきたのでしょう。

そこで今回は、まだ認知が広まっていないタンパク質の重要性を、元警察官・現役パーソナルトレーナーの僕が解説いたします!

この記事を読めば、タンパク質が何故必要で、何に使われるのかが分かるようになります!

そもそもタンパク質って何者?

タンパク質が必要である理由から述べると、人体の全ての細胞をタンパク質でつくられているからです。人間とはタンパク質であると言っても過言ではありません。なんなら事実です。

では、そんなタンパク質とは一体何者なのでしょうか?

タンパク質=アミノ酸の集合体

タンパク質とは糖質、脂質に並ぶ3大栄養素の1つであり、20種類ある「アミノ酸」が組み合わさってできたものです。アミノ酸とはアミノ基とカルボキシル基から成る有機化合物…簡単に言えば生体の構成物質です。

その集合体であるタンパク質は体にとって必要不可欠な栄養ということですね!

タンパク質から何をつくる?

そんな体にとって必要不可欠なタンパク質。いったい何をつくるために使われるのでしょうか?

身体全ての細胞をつくる

冒頭にも触れた通り、

タンパク質=筋肉!

という認識はかなり広まっていると思います。もちろんこれは間違いではありませんし、事実、強度の高い運動を習慣にしている場合や、ボディビルのコンペティター(競技者)は筋肉量をより増やし維持するためにタンパク質を大量に摂取していることがほとんどです。

ですが、タンパク質が必要な理由は筋肉を含む身体の組織のためです。

毛髪、皮膚、爪などの体表の部位だけでなく、臓器や骨、血管…あらゆる部位の産生やメンテナンスにタンパク質が必要になります。1日に筋肉のために使われているタンパク質の量は3割に満たないと言えば、日常生活レベルでどれだけタンパク質が重要なのかが分かるでしょう。

そのため、タンパク質が不足すると体のあらゆる部位が衰えてしてしまい、筋肉が減るどころか

髪が減る

肌質が悪くなる

骨が脆くなる

血管の弾力がなくなり血圧があがる

など、筋肉やダイエット以外にも美容や健康に悪影響を及ぼします。

神経伝達物質をつくる

セロトニンを始め、神経を通じて体の機能を調節する神経伝達物質の材料として使われます。

神経伝達物質が不足すると、血流や発汗などの体の機能が上手く働くなくなり、感情のコントロールにも支障をきたしうつ症状の原因にもなります。

免疫機能を高める

免疫グロブリン」は、体内に異物が入ってきた時にそれらを排除する「抗体」の役割を持ちます。

また、トレーニングに励んでいる方なら、「グルタミン」というアミノ酸が免疫機能を向上させるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、これはキラーT細胞という免疫細胞の維持にグルタミンが必要になるからです。

簡単な話、タンパク質をしっかり摂れていると病気に強くなります。

酵素をつくる

「酵素」とは消化・吸収・代謝(体内の物質変化)にかかる化学反応を助けるものです。

代表的なものは唾液に含まれる「アミラーゼ」や、脂質をエネルギーにするために必要な「リパーゼ」などです。

これらが不足するとなると、消化・吸収・代謝の機能が弱くなってしまいます。言い換えれば、摂取した栄養がきちんと役割を果たしてくれなくなり、場合によっては体内で悪影響を及ぼす原因になるということです。

何故タンパク質を”食べる”必要があるのか?

でもタンパク質意識して食べなくても生きられるじゃん!!

そう思ったことはありませんか?

実はこれ、ちょっとだけ正解だったりします。

タンパク質は再利用される

私たち人間にはタンパク質を再利用する能力があります。具体的には、1日およそ250gのタンパク質が体内で使われる内の8割にあたる200gは再利用されます。

逆を言えば…

残りの50gは尿として排泄されてしまうので、その50g分は食事で摂りましょう!ということです。

体格や運動量、ストレスに応じて体内で使われるタンパク質量も変わる他、摂取したタンパク質がそのままの量代謝されるわけではなく体内の糖質と結びついて使えなくなってしまう「糖化」とよばれる現象が発生します。

これを踏まえて、実際にはざっくり体重×1g~2gのタンパク質は摂ろうと言われることが多いのです。

まとめ

それではまとめです!

今回はタンパク質が重要な理由を4つ解説しました。

  1. タンパク質はアミノ酸の集合体である。
  2. タンパク質は筋肉だけでなく身体の全ての細胞をつくる。
  3. タンパク質は神経伝達物質の材料になる。
  4. タンパク質は抗体や免疫細胞に必要となる。
  5. タンパク質は酵素の材料になる。
  6. タンパク質は8割が体内で再利用されるが、残り2割以上は外から摂取する必要がある。

いかがでしたか?

タンパク質ってワードがいわゆるゲシュタルト崩壊を起こしそうなほど出てきたので、今日はプロテインでタンパク質をとってから寝てください!

次回も読者の皆さんに役に立つ情報をお届けします!最後まで読んでいただきありがとうございました!それでは良いトレ日を!

ABOUT ME
いってつ
埼玉県で活動している現役パーソナルトレーナー。大学を卒業し、警視庁の警察官として4年半勤務。トレーニングを通じて人々を幸せにしたい思いから退職し、VALXトレーナースクールでトレーナーとしての基礎を磨き、令和6年4月からパーソナルトレーナーとしての1歩を踏み出す。